聴き取れているフリ?
スコラリングアの三本柱の二つめ、聴解能力です。ただ聴けるだけではなく、初めて聴く単語でも瞬間的にスペルがイメージできるように学習します。聴き取れるからこそ話せる。さらに聴いた内容に対して反射的に話せるようになること。これこそが本来の会話ですよね。もう聴き取れていないシーンを笑顔でごまかさなくて良いのです。
少し英会話が出来てくると最初の壁に当たるのが聴き取りです。
よく『半分くらいは理解できた』という光景に遭遇しますが、実際に理解されていたのはさらにその半分だったりすることも・・・。
ネイティブスピーカーのみならず、その外国語を母国語としない相手へは、自然と分かりやすい簡単な単語を用いて、聴き手(日本人)が分かりやすく話してくれることが多いのです。
しかし、ビジネスシーンから医療、裁判、ニュースなど、少しでも専門色が強くなると、途端に聴き取れなくなります。語彙力を強化することはもちろん、その語彙を用いる際に使われる文法や言い回しなどを、きちんと聴き取り理解することが大切なのです。
日本における外国語教育はまだまだ生きた言語教育とは言えません。文法が上手で論文作成が得意という方も、いざ会話になると上手に話したいことを伝える文法が構成できません。
口語と文語をしっかりと身に着けることが上達への近道なのです。
TOEICやTOEFL、各種の語学試験対策ではきちんとした文法を習得し、読み書きに強くなっていただきます。リスニングや面接対策などではしっかり聴き取れて、正確な回答が自然に出てくるようにします。
そして何よりも大切なのは試験の結果だけのみならず、実際の会話場面でしっかり聴き取れるということです。会話の場面では言われたことを思い出しながら考えていると自然な会話のやり取りはできません。
一定のレベルまで聞き取れてくると、分からない内容でも自然と予測・予想の能力が働いてきます。これはギャンブルと同じで正確ではありません。この習慣が癖になることもあり、聴き取れていると錯覚する原因にもなるのです。きちんと聴き取れるレベルまで上げてからの予測や予想はとても機能しますが、そのレベルが足りなければいつまでたっても『半分くらいは理解できた』の範囲から脱することはできません。
スコラリングアでは、この『きちんと聴き取れている』ことにも重点を置いています。
担当講師による会話速度を、個人のレベルに合わせて調整していきます。慣れるまでゆっくりと話すこともあれば、少し速めの速度から開始して、そこから速度を落とすことで聴き取りやすさを体感してもらうような方法をおこなうこともあります。個人に合わせたオーダーメイドの学習プランだからこそ実現可能となります。