読めるのに話せない、聴き取れない・・・
スコラリングアの三本柱の三つめ、文章力です。口語と文語、それぞれの違いを理解しながら、あくまで語学を自己表現の一つとして、しっかりと身につけていきます。文法のみならず、豊かな表現力はそのまま会話能力へとつながります。これらの三本柱が実現すると、外国語を日本語のように使いこなせるようになるのです。
日本における外国語教育は、どちらかと言えば『読み・書き』に重点が置かれています。
つまり何年間も学校教育の中で習う語学は『学問』であって、『コミュニケーション』のためではないのです。
では、その『学問』としての『読み・書き』は、実際の現場(留学や外国人の上司・職場環境)で通じるのでしょうか?答えは『NO』です。留学では、短大・大学・大学院で好まれる論文のタイプに違いがあります。担当の教授や、国によりさらに差がありますが、一般的なものから学術的なものまで、その違いは明確です。
ビジネスの現場でも同じです。外国人の上司・部下では文面も変わりますし、取引相手によっても変わります。
単純な文章作成レベルから、よりフォーマルな、また学術的な文章構成・作成能力を身につけることで、幅広い表現力が身に付きます。ここをしっかり理解することで、口語において豊かな表現力を発揮することができ、さらには相手の話している内容をしっかり聴き取り、理解することができるのです。